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特性がある子どもの進学

2017年12月04日

 

 

インクルーシブ

 


「療育手帳を持つ知的障害児は、どの学校に通うのか?」



■障害のない子と同じ、普通学級

■普通学級に在籍しながら、一部時間だけ支援学級で過ごす、通級

■障害のない子と同じ学校の、支援学級

■障害を持つ子のための学校、特別支援学校



知的障害を持つ子が学校に通う場合、この中から、子供にあうものを選びます。重度の障害の場合は、支援学校になると思います。軽度の知的障害の場合は、どうするか悩むところです。
障害が軽度の場合は、療育手帳を持っていても、学校の普通学級に入れます。
また、療育手帳を持っていなくても、支援学級に入れます。以前、わたし自身が誤確認していた点です。特別総合教育センターでの判定が基準になります。


「療育手帳で、支援学校や支援学級を強制されることはある?」
療育手帳を持つ子も、普通学級に通える?」



子どもは療育手帳を持っていますが、小学校の普通学級に在籍しています。
とある保護者は、しばらく療育手帳の取得をしませんでした。理由は療育手帳をもらうと、普通学級に入れなくなると勘違いしてたのも一つの理由です。このことを知らない方は、私の周りでも多くいます。障害が軽度の方で、あえて療育手帳をとらない方がいますが、軽度でも療育手帳はあったほうがいいんです。



療育手帳は厚生労働省所管の障害者福祉制度、障害者への学校教育・特別支援教育は文部科学省所管の障害者教育制度です。療育手帳で、学校は制限されません。
療育手帳は割引サービスのメリットを受けるためのものです。幼稚園・保育園の障害児を持つ子のお母さんに、療育手帳って何?手帳の有無が障害があるってレッテルになるの?って聞かれたら療育手帳は社会のサービスを平等、均衡に受けるためのモノですって教えてあげてください。



重度障害の場合は、特別支援学校です。送迎もあれば便利です。

 

知的障害者を対象とした学校は、以前は養護学校と呼ばれていました。今は、障害の種類に関係なく、特別支援学校という名前を使うことが、ほとんどです。障害が重度の場合は、特別支援学校に通うことになると思います。特別支援学校では、スクールバスで送迎してくれるケースもあり、重度障害を持つ子、その親にとっては配慮されていて便利です。また、障害児教育の専門の先生、そして児童に対して先生たちの人数も多く、障害児を受け入れる環境も整っています。ただ、特別支援学校に通学するのは、重度や中度の障害を持つ子が多いので、健常児と一緒の環境を希望する場合は、悩むところです。それぞれの特性にあった環境を選ぶのが良いでしょう。



「特別支援学校は、環境は整っているけど、いろんな子と出会うことはないし、
特別支援学校は、遠距離や定員の問題が…?」

 


特別支援学校は、数が少ないので、通学できない場合もります。地方都市では、周辺に支援学校や養護学校がないこともあります。遠く離れた支援学校や養護学校への通学は、親が送迎できない場合は、通学バスなどの問題で、支援学校に入れないこともあります。また、軽度の知的障害児が、特別支援学校を希望しても、定員がいっぱいだと入れない場合もあり、支援学級に回ることもあります。相談者で療育手帳を持つ、軽度の知的障害児は、小学校でのいじめが問題で特別支援学校への転校を希望しましたが、定員がいっぱいで入れませんでした。

 


軽度の知的障害児では、定員がいっぱいだと入れない…?

 


障害のない子と同じ学校の、支援学級。
支援学級の状況は、住んでる地域によって違います。
公立の小学校や中学校には、知的障害児を対象とする、支援学級があります。しかし、全ての学校にあるわけではありません。
知的障害の支援学級がない場合は、隣接する校区の学校などへ、知的障害の支援学級が設置されている学校まで、通うことになります。

 


ここで、忘れてはいけないのが、「すべての学校に、支援学級があるわけじゃない。」ということです。

 


高校では、中学校までとは、状況が変わっていきます。「障害児にとって、高校からは状況が厳しくなる。」
小学校と中学校は義務教育です。障害を持つ子でも、必ず教育を受けさせていただけます。しかし、高校になると、義務教育ではないので、障害を持つ子にとって、状況が厳しくなります。高校への進学では、軽度知的障害者でも支援学校への入学希望が多くなります。入学試験や、卒業後の障害者枠での就職を考えると、支援学校が有利になるからです。この就労や将来に向けてのプランは、現在の本人を取り巻く支援状況と、学校での学習進捗状況を判断して、親だけでは決めずに周りと良く話し合いながら進めましょう。何より、本人の気持ちを尊重してあげることは大切です。



このように、療育手帳があると確実に支援学校に入れるかどうかは、住んでる地域や年代、または制度によっても変わります。療育手帳を持っている子を優先することを、入学の条件としている学校もあります。療育手帳を取得すると、子供の進学の選択肢が多くなります。
どのような特性がご本人にあろうと、失敗と成功を経験し、成長していくのが人間という生き物です。より多くの選択が出来る環境を提供して、ご本人が納得する人生を歩んで欲しいものです。

 



 


 


特別支援教育